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コンピュータにおけるタブレット()、あるいはスレートPCとは、板状のオールインワン・コンピュータやコンピュータ周辺機器に与えられるカテゴリー名称である。本項では主に携帯機器としてのそれを説明する。 == 概要 == 人類は古代から人類が文字や図を書き読むために粘土板や石板(携帯型の黒板を含む)、木の板(木簡など)といった、板状の器具を利用してきた。これらはタブレットと呼ばれ、この小片を持ち歩き、様々なものを記録し、あるいは他者に示して情報の共有を行ってきた。現代においては、形状の類似性から8ビットパソコンの時代からコンピュータに関連する分野において、ポインティングデバイスのうち板状の形態のものが「タブレット」、あるいは操作するための専用のペンを必要とすることから「ペンタブレット」と呼ばれている〔たとえばペンタブレットの大手ワコムは1986年1月に発売した“WT-460M” を「小型ペンタブレット」と表現している〕〔余事ではあるが、8ビットパソコンの時代には明確な名称としては使われておらず、たとえば日本電気のPC-6001(1981年発売)メーカー純正周辺機器の感圧式板状ポインティングデバイス“PC-6051”は製品種別としてはデジタイザ、商品名としては「タッチパネル」と呼ばれていた〕。 しかし2002年に板状筐体にパーソナルコンピュータ(パソコン)の機能をすべて盛り込みオールインワンとしたタブレットPCが発売され、「タブレット」の語はコンピュータ周辺機器としてのみならず、デスクトップパソコンやノートパソコンのようなパソコンの一形態としても用いられるようになっていった。この板状のコンピュータは、本体にCPUおよびメインメモリや補助記憶装置といったコンピュータとしての主機能から、表示装置およびタッチパネルといったユーザインタフェースも組み合わせた携帯機器であるが、この当時は後述するような「特殊な用途向けパソコン」としての性格が強かった。しかし2010年にアップルコンピュータからiPadが、さらにこれに続くように各社から高性能で様々に利用できるタブレット形態の携帯情報端末が一般向けに数多くリリースされ、一大市場を形成するに至った。これらはタブレットコンピュータと呼ばれたり、インターネットを含むコンピュータネットワーク上のサービスを利用するための端末としての性格からタブレット端末とも呼ばれている。 2011年以降、後述するような一大市場を形成するにいたったタブレットコンピュータは、板状の筐体の中に、コンピュータ本体、入力装置としてのタッチパネル(それに加えていくつかのボタン)、表示装置としてのディスプレイやスピーカーなどが内蔵され、それ単体で情報処理能力、および直感的で操作しやすいインターフェイスやアプリケーションを持ち、また必要に応じてユーザーが自由にアプリケーションを導入することで様々な利便を提供する。 近年ではさらに付加価値を高めるため、ワンセグ、フルセグ受信機能やおサイフケータイ搭載の機種なども発売されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「タブレット (コンピュータ)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tablet computer 」があります。 スポンサード リンク
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